明治32(1899)年 |
簀桁(すげた)の改良。需要(じゅよう)の増加に合わせ、より大きな紙を漉くことのできる「八枚どり」にした。 |
ビーターの導入(どうにゅう)。原料の繊維(せんい)を叩(たた)きほぐすための装置(そうち)。動力は石油発動機で、のちに電化される。 |
大正3(1914) 〜10(1921)年 |
「紙乾(ほ)し」のための乾燥(かんそう)器の開発。鉄板(てっぱん)製の平面式、直立式などを経(へ)て改善の末に、現在の原型といえる温湯(おんとう)式の乾燥器が完成。天候に影響されることがなくなり、生産量や品質が安定した。右の写真は現在の紙乾しのようす。 |
昭和25(1950)年 |
スクリーンの導入。原料に混じったちりなどの不純物(ふじゅんぶつ)を取り除(のぞ)くための装置。 |
昭和28(1953)年 |
油圧(ゆあつ)式圧搾(あっさく)器の導入。漉いた紙の水を抜くためのもの。 |
昭和40(1965)年 |
機械漉き和紙工場の操業(そうぎょう)。手漉きのような持ち味のある安価(あんか)な紙を漉くことができるように。 |
昭和45(1970)年 |
セイコー式簡易(かんい)抄紙(しょうし)装置の完成。ポンプを使って原料の液を汲(く)み上げ、いつでも、どの簀桁にも、一定の濃度の原料を流し込むことができるように。同じ品質の紙を大量に必要とする画仙紙(がせんし)作りに欠かせない装置。 |
昭和56(1981)年 |
西嶋和紙原料共同処理施設の完成。 |