西嶋で作られてきた紙 |
西嶋で作られてきた紙
西嶋和紙について、原料、製法、品質それぞれの特色をみてきました。では、西嶋ではどんな種類の和紙を漉いてきたのでしょうか。古文書や西嶋和紙について書かれた書籍から、漉いていた紙の種類を抜き出してみました。
書籍 |
紙の種類 |
|
『西島紙の歴史』 |
糊入旦紙(註1)、西之内紙、小半紙、大延、中延 |
『甲斐国志』 巻之百二十三付録之五 |
糊入、生漉旦紙、西之内、小半紙、奉書 |
『甲斐国志』 巻之百一人物部付録 |
下(げ)糊入、下々(げげ)糊入、蔵半紙(註2) |
『山梨県史 通史編3』 |
糊入、西之内、小半紙、蔵半紙、檀紙、張紙 |
(註1) 「旦」は「檀」の略字
(註2) 蔵半紙とは、諸藩で収納・集荷して大阪の蔵屋敷に送られたもの |
そして現在は…
現在の西嶋で漉かれている紙のうち代表的なものは、画仙紙や半紙といった書道用紙です。そのなかでも次のようなサイズの紙が多く作られています。
紙の種類 |
サイズ |
半紙 |
24m × 33cm |
半切(はんせつ、全紙を半分に切ったもの) |
35cm × 136cm |
全紙 |
70cm × 136cm |
聯落八尺(れんおちはっしゃく) |
53cm × 242cm |
2尺6尺 |
61cm × 182cm |
3尺4尺 |
87cm × 117cm |
3尺6尺 |
91cm × 182cm |
1尺=約30.3cm |
|
|