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にしじまのわしづくり 西嶋の和紙づくり
 原料の特色  製法の特色  品質の特色  西嶋で作られてきた紙

品質の特色
柔らかく、温かい

 西嶋和紙のいちばんの特徴は、柔らかくてしっとりしていて温かみがあることです。書きやすいので、初心者から日展(にってん)クラスの人まで、幅(はば)広く使うことができるのです。目つぶしに胡粉(ごふん)を入れ、なるべく平らに作られているので、墨(すみ)付きの具合がよくなっているのです。

美しいにじみと墨色

 故紙(こし)を使用することにより、にじみ、墨色が出て、渇筆(かっぴつ)がよく仕上がっています。このため漢字を書くのに適しています。
 楮や三椏、雁皮(がんぴ)のみを原料とする生漉き(きすき)の紙は保存性はありますが、油分があるため何年も経つとにじみが止まってしまい、書道には向いていません。
 紙の中の繊維が長いと、繊維のなかに多くの墨が含まれにじみが走ることもありますが、故紙の短い繊維は墨との調和がよく、濃淡(のうたん)がよく出てきれいなにじみが生まれます。筆を置いたところの墨は濃く、にじみの部分は薄く、立体感が出ます。

ゆっくり寝かせて

 紙を2〜3年寝かせることにより、漉きたてのときよりもさらに西嶋紙の本当の良さが出てきます。寝かせている間に、材木のように紙も水分を吸ったり吐いたりします。湿度の高い季節には空気中の水分を吸い込み、乾燥する秋から冬には放出します。それを2年くり返すと紙が自然にしまってきて、書き味や墨色が良くなるのです。