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わしのれきしたんぼう 和紙の歴史探訪
 望月清兵衛さんのお墓  西未の印・甲州河内紙改所の印  かつて使われていた紙漉きの道具
 ちょこっとコラム「西嶋の紙漉き唄のこと」

かつて使われていた紙漉きの道具
 西嶋でかつて紙漉きに使われていた道具のいくつかが八日市場(ようかいちば)の身延町歴史民俗(みんぞく)資料館に保存されており、山梨県の有形民俗文化財(ぶんかざい)に指定されています。文化財に指定されている道具は、「からげ」「まんが」「すこて」「べい」「たち板」「たち包丁」「紙板」「みごはけ」です。
 「べい」は原料の繊維(せんい)を叩(たた)いて細かくするために使う樫(かし)の棒(ぼう)で、「ぶち台」の上に三椏(みつまた)や楮(こうぞ)の繊維をのせて叩きました。「からげ」は原料を入れる桶(おけ)、「まんが」は原料を混ぜ合わせるために使うものです。 「すこて」は原料を流し入れて1枚ずつ漉き上げる道具、「みごはけ」は、漉き上げた紙を乾(ほ)すために板に貼(は)る時に使うものです。

紙漉き道具1

 すこて(左)、からげ(右)
紙漉き道具2

 みごはけ
紙漉き道具3

 たち包丁

身延町歴史民俗資料館(八日市場)所蔵 昭和41(1966)年山梨県文化財指定 
(昭和61年、平成24年一部解除)