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展示会資料

てんじかいしりょう
[1.はじめに | 2.松木家資料 | 3.松木輝殷と洋風建築資料]
[4.松木輝殷が関わった建築 | 5.松木輝殷を育てた人々 | 6.松木輝殷年譜]

1. はじめに
 このたび、祝(いわい)学校や勝沼(かつぬま)学校を手掛(が)けた下山大工松木輝殷(まつき・てるしげ)のひ孫に当たる、勝沼町勝沼在住の松木仁氏宅に伝えられてきた松木輝殷資料の目録を作成し、その全貌(ぜんぼう)を把握(はあく)した上で、最もふさわしい保存公開法を検討するため、勝沼町教育委員会が資料を一時的にあずかることとなりました。 資料は、松木輝殷を中心とし、江戸時代後期から昭和初期に及(およ)ぶ大工関係資料を核(かく)としながらも多彩(たさい)な内容を含(ふく)むことから全体を松木家資料と呼ぶこととし、現在整理、目録の作成を行なっているところですが、松木輝殷の描(えが)いた建築関係図面だけでも260点以上に及ぶ内容を有しており、明治の建築文化を知る上で貴重な資料であることが分かってまいりました。

 このような重要な建築資料が勝沼町に保存されていたことを多くの方々に知っていただくため、松木輝殷が手掛けたと伝えられる旧田中銀行博物館の公開、さらに松木輝殷の代表建築でもある祝学校、勝沼学校の保存されていた部材の展示と併(あわ)せ、整理途中(とちゅう)ですが、松木仁氏のご理解を得て、初めて資料の一部を一般(いっぱん)公開させていただくこととなりました。

 1世紀以上前の建築を微細(びさい)な指図(さしず)という形で残し、また松木輝殷亡(な)き後九十余年に及ぶ歳月(さいげつ)これらの資料を保存継承(けいしょう)してくれた松木家の関係者に感謝申し上げ、はじめの挨拶(あいさつ)とさせていただきます。

平成15年(2003)11月  勝沼町教育委員会

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