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動物
指定名称指定種別指定年所在地詳細
身延町ブッポウソウ繁殖地国指定昭12身延西谷他身延西谷、東谷、上之山、町方、南谷、久遠寺境内。宮城県狭野神社、岐阜県洲原神社、長野県御岳神社とともに指定された繁殖地。身延町管理。
モリアオガエル町指定昭45町内
ギフチョウ町指定平19町内身延町管理。南部町のものとともに富士川流域に生息する一群。本州の他地域とは不連続。県内では身延町が生息域北限。「山梨県レッドデータブックの動植物」(平17.6)で準絶滅危惧種。捕獲禁止。

植物
指定名称指定種別指定年所在地詳細
上沢寺のオハツキイチョウ国指定昭4下山(周)7.57m(幹)6.6m(高)23m。「山梨100選」。*平成30年の台風で根元から倒れる。
本国寺のオハツキイチョウ国指定昭4下山(周)6.42m(幹)5.4m(高)24m。「山梨100選」。
八木沢のオハツキイチョウ国指定昭15上八木沢山神社境内。雄株。(周)3.94m(幹)3m(高)25m。「山梨100選」。
常福寺のオハツキイチョウ町指定昭44下山(周)6.9m(幹)4.35m(高)23m。「山梨100選」。
長谷寺のオハツキイチョウ町指定昭44下山(周)94m(幹)3.9m(高)23.9m。「山梨100選」。
山田屋裏のオハツキイチョウ町指定昭44身延仲町山田屋旅館。(周)5.85m(幹)5.3m(高)25m。身延町の名木。
蓮華谷のオハツキイチョウ町指定昭44身延南谷花之坊所有。(周)5m(幹)5m(高)30m。
妙光寺のオハツキイチョウ町指定昭45平須(幹)4m(高)30m。寺院の霊木として植えられたもの。
本妙寺のイチョウ県指定昭41門野(幹)6.75m(高)27m(枝)16m(齢)500〜600年。「山梨100選」。
梨子の甲州野梅町指定昭48梨子個人所有。(幹)2.4m(高)11m。集落南はずれの小さな沢の谷間。甲州野梅は富士川沿いの山間部に自生。
湯之奥群生ウラジロガシ町指定昭54湯之奥湯之奥山神社。湯之奥区所有。(幹)2.4〜4m(高)約15m。境内表参道東斜面一帯。特に太いものは(幹)4m(高)15m。身延山、七面山とともにウラジロガシ林の北限として貴重。近年枯れが目立つ。
湯平のツクバネガシ町指定昭44大城(周)5m(幹)3.6m(高)14.5m。湯沢橋を過ぎた県道沿いの八幡神社境内。県下最大の巨樹。
下田原のコノテガシワ町指定昭39下田原個人所有。(幹)2.6m(高)9m。県道沿い。
樋之上のタカオモミジ県指定昭41樋之上個人所有。(齢)数百年。巨樹。
飯富八幡神社のクスノキ町指定昭41飯富(幹)5.2m(高)25m。文久2(1862)に永久寺26世住職が三島神社境内の大クスノキを根分けして移植したと伝わる。5本が合着したもの。
一色のクスノキ町指定昭54一色個人所有。(周)4.8m(幹)2.8m(齢)推定300年以上。
本遠寺の大クスノキ県指定平24大野(幹)7.3m(高)19m(齢)推定300〜350年。おそらく県下一の巨樹。「山梨100選」。
大聖寺の大ケヤキ町指定昭39八日市場(幹)6.8m(高)25m。山門を入った石段下右側。左側にあった1本は大正の終りに枯死。長治2(1105)、開基の新羅義光お手植えの伝承。他に境内に(幹)4m前後のケヤキ3本と(幹)3.3mのエノキ1本。
ケヤキ町指定昭39八日市場八幡神社拝殿すぐ西側。(幹)6.5m(高)30m。巨樹。
若宮八幡神社の大ケヤキ町指定昭44西嶋(幹)4.2m(高)20m。創建当時(文亀2/1502)に植えられたものと伝承。過去の災害で根元3mが地下に埋没している。
ヤドリ木群生の大ケヤキ町指定昭46日向南沢常唄堂。寺沢区所有。(周)2.8m(高)12m。枯死のため平11指定樹変更。現在のケヤキは常唱堂南側斜面。ヤドリギが群生。
常葉諏訪神社大ケヤキ等町指定昭54常葉常葉区所有。境内の立木の大部分は寺院建立以前から自生したものと思われる。400〜500年経過と推定されるスギ、ケヤキも。スギ9本、サクラ4本、ケヤキ5本、カヤ2本、エノキ4本のうち、特に大きいケヤキ1本、スギ4本、エノキ1本が指定。ケヤキの(幹)5.2m(高)45m。スギの(幹)2.57m、3.1m、3.5m、4.1m(高)45m。エノキの(幹)3.5m(高)10m。
常葉日光社大ケヤキ町指定昭61常葉常葉区所有。常葉川と栃代川合流地点の岩盤上の日光社境内。(幹)8.5m(高)16m(齢)推定500〜600年。1mほど離れて(幹)3.5m(高)16mのケヤキと根が結びついているため通称「夫婦ケヤキ」。
一宮の榊の群落町指定昭49下山一宮賀茂神社所有。県自然記念物「一宮賀茂神社のサカキ林」。富士川流域における天然分布の北限。
鏡円坊のサクラ県指定昭38梅平イトザクラ(シダレザクラ)。(周)3.5m(幹)3.75m(高)13m(齢)400〜500年。県内では小淵沢松向新田のサクラに次ぐ巨樹。
滝の大サクラ町指定昭41久成山梨県所有。(幹)3.7m(高)10m。エドヒガンとしては町内最大級の巨木。少し離れたところに滝があることから。「金田(こんだ)の千本桜」。
本遠寺のシダレザクラ町指定昭44大野(周)3.4m(幹)2.9m(高)16m。
イトザクラ町指定平6江尻窪日輪寺所有。(幹)3.15m。廃寺になった慈眼寺の参道に植えられたものと思われる。
イトザクラ町指定平6矢細工妙泉寺所有。矢細工公民館脇。(幹)3.1m。
身延の千本スギ県指定昭34身延上ノ山面積0.8ha、260本、材積量8500石、(齢)250年以上。(高)55m内外。材積量が多い。「山梨100選」、やまなしの森林100選。
日蓮聖人お手植の杉町指定昭44身延山奥の院身延山思親閣境内に4本。聖父妙日尊儀追善記念((幹)5.3m)、聖母妙蓮尊儀追善記念(5.35m)、師の御房道善律師追善記念(5.6m)、蒙古退散記念(5.3m)。
身延の六老杉県指定平30身延鷹取山中腹。(周)約13m(幹)約10m(高)約51m(齢)約700年(推定)。日蓮聖人の弟子である六老僧が植えたとされる。
神の平(かんのたいら)のタブノキ町指定昭44波木井坂八幡神社所有。(周)3.4m(幹)2.7m(高)約25m。公民館脇。
地蔵峠の大ツガ町指定平3折門折門区所有。(周)4.08m(高)16.3m(齢)推定500年。別名つがん(つがの)峠。
八坂のミズナラ町指定昭54八坂八坂区所有。(幹)4.35m(高)23.5m。三ツ沢から八坂へ行く山道沿い。
一色のニッケイ県指定昭36一色個人宅。(周)3m(幹)1.6m(高)8m(齢)約200年。「山梨100選」。
北清子のニッケイ町指定昭61大野個人所有。(周)2.35m(幹)2.11m(高)8m。樹高8mのところから二枝に分岐、東に6m、北に4m伸びる。
諏訪神社のヒノキ町指定昭41西嶋(幹)3.7m(高)30m。創建当時(文明15/1483年)移植されたものと伝承。
ヒムロ町指定平6矢細工妙泉寺所有。(幹)2.8m(高)15m。御崎神社跡地と言われる「矢細工の峠」と呼ばれる場所。
ムクロジ町指定昭51飯富円久寺。(幹)2.8m(高)15m。植栽されたもの。
ムクロジ町指定平6平須長遠寺。(幹)2.5m(高)10m。植栽されたもの。
モクゲンジ町指定平6遅沢個人所有。県自然記念物「早川橋のモグジゲンジ林」。旧早川橋北詰南西斜面、東西100mにわたりモクゲンジが分布。中心の一画(曙入口、旧早川橋近くの道路の上下一画)に数十本。最大のものは(周)80cm。日本海沿岸に自生する本種が山梨に分布することは植物分類地学上注目に値する。県内では他に芦川溪谷下流にわずか。
波木井のヤブツバキ町指定昭50波木井個人所有。(周)2.02m(幹)1.95m(高)9m。旧国道沿い東側。巨樹。
樋之上のヤマボウシ県指定昭42樋之上個人所有。(周)1.7m(幹)1.6m(高)16m。巨樹。
八坂のヨコグラノキ町指定昭63八坂八坂区所有。(高)約7m。県自然記念物「反木川上流のヨコグラノキ」。分布は限られ個体数も少なく、県内では身延町3か所、南部町1か所。
(周)…根元周囲 (幹)…目通り幹囲 (高)…樹高 (齢)…樹齢

自然記念物
 自然記念物とは、山梨県自然環境保全条例に基づいて山梨県知事によって指定されるものです。特に住民に親しまれているものや学術的価値の高いもので、将来にわたり保存する必要のある植物、動物、地質鉱物が対象です。
 下記の他にも、「反木川上流のヨコグラノキ」(八坂)、「早川橋のモクゲンジ林」(遅沢)、「一宮賀茂神社のサカキ林」(下山)が、町指定の天然記念物と重複しています。また、自然環境保全条例により「七面山自然保存地区」が指定されています。
指定名称指定種別指定年所在地詳細
栃代川上流のハコネサンショウウオ及生息地県指定自然記念物昭48栃代栃代川と犬吠沢の合流地点から栃代橋間の河川敷。
小原島の貝化石県指定自然記念物昭47小原島県道沿いの岩肌に露出。およそ700万年前のもの。代表的な化石はツキヒガイ、タマキガイ、フスマガイ、スダレガイ、フミガイ、マテガイ、サンゴ、フジツボ、ツメタガイ、ビノスガイ、サメの歯、カシパンウニなど。


「町の天然記念物」 参考文献

『みすきちゃんと行こう 身延町の文化財ガイド』(身延町教育委員会生涯学習課[編] 2007)/ 『山梨の巨樹・名木100選』(山梨県林業研究会[編] 山梨日日新聞社 2001)