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 ヤマユリって、どんな花?


 花の時期は6〜8月で、日を向いて咲 さ きます。
 球根の成熟 せいじゅく につれ、花の数も増えて行きます。1本に咲く花の数は、多いと10〜15個になります。
 下の方から順に咲いて行きます。

 葉は深緑色で、茎に散在してつきます。
 形は、いちばん幅 はば の広い箇所 かしょ が葉元 はもと(茎側)に近い「披針形 ひしんけい」です。

 茎 くき の高さは1〜1.5mで、直立。

 根の部分は、玉ねぎみたいに層状 そうじょう に重なっている「鱗茎 りんけい 」で、直径10cmくらいのやや平たい球形です。いわゆる「ユリ根」です。


 実 み は6cmほどの長さの円筒形 えんとうけい です。
 種は長さ1cmほどの平たい半円形です。70個ほどの種が整然と重なったものが6列あるので、ひとつの実の中に種は全部で400個ほどあります。
 ←種の周囲には「翼 よく」があります。

   種の「翼」とは、言うなれば1個ずつ焼いた「羽つき餃子」、みたいな感じでしょうか(ぶっくん説)。

 花の特徴

 内側の3枚 まい が「花びら」で、外側の小さめの3枚は「がく」です。
 「花びら」と「がく」がよく似ている花の場合は、両方を合わせて「花被片 かひへん」と呼びます。ヤマユリの花被片は6枚、ということになります。

 花の大きさは10〜20cmで、25cmを超 こ えるものも。花被片の先端 せんたん が外に巻 ま く特徴 とくちょう があります。


 花被片の色は白で、中央に薄 うす い黄色の縦線 たてせん。全体的に暗い赤紫 あかむらさき 色の斑点 はんてん が散らばっています。

 めしべ1本、おしべ6本で、めしべがおしべより長い。自家受粉 じかじゅふん しやすい性質です。

   花粉が服などにくっつくと、やっかいですよね。

 蜜 みつ は甘 あま みが強く、ガやアゲハチョウを引き寄せます。
 香りもとても強く、受粉に役立ってくれるガを引きつけるために、夜になるとさらに強くなります。