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身延を扱った作品 |
みのぶをあつかったさくひん |
身延町立図書館にある資料です。 貸出ができます。 |
身延町立図書館にある資料です。 貸出はできませんが、 館内で閲覧することができます。 |
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小 説 ・ 詩 |
井伏鱒二[著] 井伏鱒二全集(全28巻、別巻2冊) |
筑摩書房 1996(平成8)〜 2000(平成12)年 |
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「四つの湯槽」 (第7巻、1938年) 「侘助−波高島のこと−」 (第11巻、1946年) 「温泉夜話」 (第13巻、1949年) 「片棒かつぎ」 (第14巻、1950年) 「猫また小路」 (第16巻、1952年) 「伊之助の短文」 (第18巻、1955年) 「厄除け詩集」より「按摩をとる」 (第28巻、1937年) |
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井伏鱒二の小説には、登場人物が湯治などで下部温泉を訪れる作品がいくつかある。「猫また小路」には源泉館とやまめ床が、「伊之助の短文」には七面山が登場している。 | |||
松本清張[著] 黒い樹海 |
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1958(昭和33)〜1960(昭和35)年『婦人倶楽部』に連載。 たった一人の肉親である姉をバスの事故で亡くした若い女性が、事故時に姉と一緒にいたはずの男性を探す過程で複数の殺人事件が起こる。一連の事件に巻き込まれた人物の出身地が波高島に設定されており、主人公が波高島を訪れる場面が描かれている。 〜主人公と下宿のおばさんとの会話〜(本書より抜粋) おばさんは、自分でも息を吹いて熱い茶を啜り、「甲府の先というのは、どちらですか? わたしも、あの辺には親戚があるので知っていますが。」と、祥子を覗きこんだ。 「波高島というところですわ。」祥子は、またしようがなしに言った。 「ハダカ島? へへえ、妙な名前の島があるんですね?」 と、おばさんは眼をまるくした。 「いいえ、島じゃないんです。そういう名前の土地です。富士川のすぐ傍で、身延山に近い田舎ですわ。」 |
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松本清張[著] 波の塔 |
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1959(昭和34)〜1960(昭和35)年『女性自身』に連載。 官庁と業者の間の仲買いで不正な儲けを得ている男を夫に持つ若い女性。その女性と恋愛関係にある新米検事。そしてその彼に淡い思いを寄せる娘。娘の父である地位のある役人は汚職で仲買いの男とつながり、新米検事はそれを摘発する側に立たされる。 若い女性と検事が旅先の温泉地でひどい台風に遭い、富士川沿いに歩いて静岡方面へ行く場面が描かれる。また、妻の浮気を疑った仲買いの男が同業者の愛人である女を伴い、同じ温泉地を訪れる場面もある。 「身延線沿線のS温泉」と書かれている場所は下部温泉と考えられるが、「富士宮まで六里の距離」「梨の栽培が盛んな地域」「鉄道駅や旅館などの地理関係」「周辺の地形」などに、事実と合わない部分が多いため、おおよその特徴を借りた架空の場所と捕えるべきか。 |
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松本清張[著] 甲府在番 |
筑摩書房 1958(昭和33)年9月 |
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1957年 『オール讀物』に掲載。 行方不明になった兄の後をついで甲府勤番になった男が、兄からの手紙を手がかりに行方を捜す。兄の秘密に気づいた同輩とともに熊輪という土地を訪ね、隠し金山を見つけるが、金山を守り続ける番衆に捕えられる。 男が身延詣でをすると偽って下部温泉を訪ねる場面がある。熊輪とは、湯之奥から静岡県猪之頭に抜ける境にあるとされている。 |
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松本清張[著] 異変街道 |
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1960(昭和35)〜1961(昭和36)年『週刊現代』連載。 甲府勤番に半年前役替えになった鈴木栄吾が死んだ。その後、死んだはずの栄吾に甲州身延山の裏山で出会ったという向両国の水茶屋の主人が何者かに殺される。親友三浦銀之助は真相を究明しようと甲州へ向かった… …「甲府在番」と同じ題材を扱った作品。江戸から甲州へと物語の舞台も広がり、伝奇小説として物語の枠組も大きくなっている。(志村有弘・歴史と文学の会共編、勉誠出版 2008年『松本清張事典 増補版』より) |
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松本清張[著] 小説新潮 2009(平成21)年12月号 江戸綺談 甲州霊嶽党 |
新潮社 2009(平成21)年11月 |
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巨星・松本清張が最後まで執念を燃やしながら、これまで単行本にも全集にも収録されなかった幻の小説−『江戸綺談 甲州霊嶽党』は「週刊新潮」1992年新年号から4か月掲載されたのち、著者急逝のため未完の作品となった。 自身、「一代の世話物にしたい」と語っていた本作を、没後に公にされた原稿も併せてここに再録する。(小説新潮 2009年12月号 「生誕百年 松本清張 最後の小説」より) |
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吉村昭[著] 身延線 |
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『南北』 1967(昭和42年)1月号掲載。 戦時中の話。勝沼で葡萄を手に入れた少年は、嫂の実家がある富士宮へ行くはずだったが、下部止まりの終電車に乗らざるを得なかった。駅舎で夜を明かすつもりが、車内で同席した少年に強引に彼の親戚の家へと連れて行かれ、居心地の悪い一夜を過ごす。 |
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内田康夫[著] 日蓮伝説殺人事件 |
角川春樹事務所 1997(平成9)年6月 |
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日蓮聖人のルポ「伝説の旅」で身延山を訪れることになった浅見光彦が、甲府の宝飾会社の製品にからむ偽装と殺人を追うことに。デザイナーの女性の死体は身延町内の崖下で発見され、下部温泉の熊野神社には「日蓮の生まれ給いしこの御堂」の文字が。浅見は久遠寺、御廟、天津小湊の誕生寺と清澄寺、鎌倉の龍口寺、伊東の仏現寺と、日蓮聖人に関わる土地を巡る。 物語に重要な意味を持つ謎のメッセージが書かれていた場所として登場する下部温泉の熊野神社を日蓮聖人と結びつけたことには違和感もあるが、「伝説」を演出する神秘的な舞台設定として採用したものか。 |
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鬼丸智彦[著] 富士川 |
山梨日日新聞社 2006(平成18)年6月 |
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第7回坊ちゃん文学賞大賞作品。 角打少年団、富士川での横断遊泳や釣り、お盆の投げ松明、近所に住む朝鮮人家族の少女とのふれあい、進学のこと…戦中の角打地区を舞台に、小学6年生の少年の日々が生き生きと描かれている。 |
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西村京太郎[著] 十津川警部 愛と祈りのJR身延線 |
集英社 2010(平成22)年3月 |
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「ポストマン」と呼ばれる謎めいた宗教行為を行う新興宗教・信美教団にからむ殺人事件を、元警察官の私立探偵と十津川警部が追う。 身延山詣でをすると言って行方不明になった叔母を捜し、私立探偵は身延山久遠寺を訪れる。信美教団は身延生まれの女性が創設した宗教で、本拠地の信美寺は身延駅から1時間ほどの、身延山のさらに奥地にあるという設定。 |
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随 筆 な ど |
井伏鱒二[著] 井伏鱒二全集(全28巻・別巻2冊) |
筑摩書房 1996(平成8)〜2000(平成12)年 |
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「サイカチの木」 (第13巻、1949年) 「私の膝小僧」 (第13巻、1949年) 日記 「丸木橋」 (第15巻、1952年) 「下部の湯」 (第17巻、1954年) 「とぼけた湯治場−要害温泉と下部温泉」 (第19巻、1956年) 「丸木橋に関する思ひ出」 (第19巻、1957年) 「波高島」 (第24巻、1965年) 「下部の湯元」 (第24巻、1966年) 「飯田龍太の釣」 (第24巻、1968年) 「器用・不器用」 (第24巻、1969年) 「ヤマメ釣」 (第24巻、1969年) |
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身延が関連する井伏鱒二の随筆は釣りに絡んだ内容が主で、下部川、栃代川、下部温泉、やまめ床、源泉館、波高島、身延山といった場所のほかに、飯田龍太や三田村鳶魚などの名も散見される。 | |||
幸田文[著] 崩れ |
講談社 1994(平成6)年10月 |
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梅ヶ島温泉(静岡市)と大城(身延町)をつなぐ安倍峠を訪れ楓の純林に心身を洗われた著者は、その翌日、安倍川支流をさかのぼり「大谷(おおや)崩れ」を目の当たりにして大きな衝撃を受ける。これをきっかけに、何かにせき立てられるかのように各地の「崩れる山」「荒れ川」を訪ね歩き、独特の視点、感性で「崩壊」を見つめ記録。当時72歳っだった著者が86歳で死去したのちに発刊された、随筆としては異質な作品。 |
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日 蓮 聖 人 ・ 木 喰 上 人 |
大佛次郎[著] 小説日蓮 |
光風社書店 1976(昭和51)年 |
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童門冬二[著] 国僧日蓮(上・下) |
学研 2000(平成12)年10月 |
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三田誠広[著] 日蓮 |
作品社 2007(平成19)年9月 |
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山中公男[著] 木喰四国堂縁起 |
河出書房新社 1984(昭和59)年3月 |
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小河久[著] 捨身木喰上人 |
創栄出版 2000(平成12)年6月 |
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彌勒祐徳[作] 木喰さん |
石風社 2008(平成20)年3月 |