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開催にあたって |
かいさいにあたって |
このたび、下山地区有志のみなさんが中心となり、「下山大工」に関する初めての展示会を開催することができました。 4日間という短い展示期間ながら、新制身延町だけでなく、県内各地、さらには県外からも多くの方々が来場してくださいました。 また、建築等に関わる各種専門分野の方にも多く訪れていただけたことも、大きな驚きであり喜びでもあります。 「下山大工」の歴史は700年以上にわたる壮大なものです。 地理的にも内容的にも、その活動範囲は広く、関わりのある人物は歴史に名が残る者だけでも相当数に上ります。 今回の「下山大工資料展」では、最初の展示会ということもあり、数ある「下山大工」の顔のうち、長い歴史の大きな流れを知ることにポイントを置いてみました。 初めての企画であり、準備期間も短く、試行錯誤(しこうさくご)的に何とか形にした展示会でしたが、集まった展示資料の種類は多岐(たき)にわたり、その数も200点を越えました。 今までその所在も不確かであった資料が日の目を見る機会ともなり、まだまだ眠っている数多くの未知の資料の存在を確信、期待しているところです。 このたびの「下山大工資料展」の成果を踏み台にして、将来的には「下山大工」という大きなテーマから、特定の時代や人物などの小さなテーマを深く掘り下げた展示を順次、企画して行く道筋が作れたらと考えています。 また、展示という形態だけでなく、「下山大工」の歴史を受け継(つ)ぐ現代の職人さんや、その他いろいろな分野の専門知識を持つ人たちの目から見た「下山大工」を語っていただく場なども実現できたら楽しいですよね。 図書館では、今後も「下山大工」に関わる資料・情報を集めて行きたいと考えています。 下山以外の近隣地域の大工さんの資料も重要です。 また、大工職だけでなく、石工(いしく)、左官(さかん)、屋根葺(ふ)き職人、杣(そま)木挽(こび)きなど、建築にかかわるあらゆる職種に関することも「下山大工」の重要な資料となります。 もし、皆さんの近くに「もしかして! これは…?」と思うような何かがありましたなら、ぜひ、身延町立図書館までお知らせください。 よろしくお願いいたします。 |
2005(平成17)年3月 |
展覧会チラシ |